ホームページを作ったのに問い合わせが来ない理由
ホームページを新しく作ったのに問い合わせが来ない。よくある原因を5つに整理し、それぞれの改善の考え方を解説します。
「デザインは気に入っているんです。でも問い合わせが全然来ない」
ホームページを新しく作った、またはリニューアルしたクライアントさんから、よくこの相談を受けます。見た目はきれいになった。会社らしさも出た。なのに、公開してから数ヶ月経っても電話もメールフォームも動かない。
こういうとき、原因はデザインの美しさではないことがほとんどです。見た目と、問い合わせにつながる設計は、別の話だからです。
今回は、私が現場で見てきた「問い合わせが来ないサイト」に共通する原因を整理します。
誰に向けたサイトか、書いた本人にもわからない
一番多い原因がこれです。
トップページに「地域に根差した、お客様第一のサービスを提供しています」と書いてある。悪い言葉ではないのですが、これは誰にでも当てはまる文章で、誰の心にも刺さりません。
ホームページを見に来る人は、たいてい何かに困っています。「経費精算が面倒」「水回りのトラブルで急いでいる」「相続の相談先を探している」。その困りごとに対して、自分ごととして読める言葉が並んでいるかどうかで、続きを読むかどうかが決まります。
サイトを作る前に、「これは誰の、どんな困りごとに向けた文章か」を一文で言えるかどうか。ここが曖昧なまま制作を進めると、結局どこかで見たような当たり障りのない文章に落ち着いてしまいます。
問い合わせボタンが遠い、または見つからない
デザインとしては整っているのに、いざ問い合わせようとすると、ボタンがどこにあるかわからないサイトがあります。
- 問い合わせボタンがフッターにしかない
- ボタンの色が背景と同化していて目立たない
- 電話番号がテキストのまま貼ってあり、スマホでタップしても発信できない
- 問い合わせフォームの項目が多すぎて、途中で離脱される
サイトを訪れた人が「相談してみようかな」と思うのは、その日のうち、その瞬間だけということが多いです。時間を置くと、たいてい他のサイトに流れてしまいます。だからこそ、思い立った瞬間にすぐ行動できる導線が必要です。
ページのどこにいても問い合わせボタンが目に入るようにする。スマホなら電話番号をタップでそのまま発信できるようにする。フォームの項目は最低限に絞る。地味な調整ですが、この積み重ねが問い合わせ数に直結します。
サービス内容が具体的でない
「幅広いニーズに対応します」「豊富な実績があります」という表現、よく見かけると思います。
これも一見丁寧に見えて、実は何も伝えていません。読み手からすると、「結局何をしてくれるのか」「自分の悩みに対応してもらえるのか」が判断できないまま、ページを離れてしまいます。
具体的にするというのは、こういうことです。
- 「幅広いニーズに対応」→「戸建てのリフォームからマンションの水回り工事まで対応」
- 「豊富な実績」→「過去3年間で〇〇件の施工実績」(数字は必ず出典・自社実績に基づくものを使う)
- 「丁寧な対応」→「初回相談は無料、見積もりは訪問から〇日以内にご案内」
抽象的な言葉を、具体的な行為や数字に置き換えるだけで、サイトの説得力はかなり変わります。
料金の目安がまったくない
「料金はお問い合わせください」だけのサイト、実はかなり多いです。
事情はわかります。案件によって金額が変わる仕事は多いですし、安易に金額を出すと安売り交渉の材料にされることもあります。ただ、読み手側からすると、料金がまったくわからないサイトは「相談する前のハードルが高い」サイトです。
多くの人は、複数の会社を比較しながら検討しています。その段階で金額感がまったく見えないと、比較の土俵にすら乗れず、問い合わせ前に候補から外れてしまうことがあります。
正確な金額を出せなくても、「〇万円〜」という目安や、過去の事例に基づく価格帯を示すだけで、問い合わせのハードルはぐっと下がります。
検索やSNSからサイトにたどり着けない
ここまでの話は、サイトに来た人にどう行動してもらうかという話でした。でも、そもそもサイトにたどり着く人が少なければ、問い合わせは増えません。
- 検索してもサイトが上位に出てこない
- ページタイトルや見出しに、検索されそうな言葉が入っていない
- SNSのプロフィールにサイトへのリンクがない、または古いURLのまま
- 更新が止まっていて、検索エンジンに「動いているサイト」と認識されにくい
ホームページは公開して終わりではなく、育てていくものです。ブログ記事を通じて検索から人を呼び込む、SNSで発信して興味を持った人をサイトに誘導する。この入り口の設計がないと、どれだけサイトの中身を整えても、そこにたどり着く人自体が少ないままです。
まずは今のサイトの課題を整理する
ここまで挙げた原因は、どれか1つだけということは少なく、たいてい複数が重なっています。
すべてを一度に直そうとすると大がかりな作業に見えますが、実際にはサイトを1ページずつ見直しながら、優先順位をつけて直していくのが現実的です。まずは「誰に向けたサイトか」を一文で言えるかどうか、そこから確認してみてください。
よくある質問
ホームページを作り直さなくても改善できますか?
はい、多くの場合は作り直さなくても改善できます。導線やサービスの説明文、料金の見せ方など、既存のサイト構成を活かしたまま直せる部分は少なくありません。
問い合わせが来ない原因を自分で見極めるのは難しいですか?
日々サイトを見ている本人ほど、逆に気づきにくい部分もあります。第三者の目で一度見てもらうことで、思っていた原因と実際の原因が違っていた、というケースもよくあります。
アクセス数はあるのに問い合わせにつながりません。なぜですか?
アクセス数があるのに問い合わせが来ない場合は、サイトに来た後の導線やサービス内容の伝え方に課題があることが多いです。集客と、来た人を行動させる設計は別の課題として考える必要があります。
SNSだけで集客していますが、ホームページは必要ですか?
SNSは情報を届ける入り口として有効ですが、料金や実績、問い合わせ方法を落ち着いて確認できる場所として、ホームページは引き続き役割を持っています。両方を連携させる形が現実的です。
改善の効果はどれくらいで出ますか?
導線やサービス説明文の改善であれば、公開後すぐに反応が変わることもあります。検索からの流入を増やす施策は、効果が出るまで数ヶ月かかることが一般的です。
サイトの現状を整理して、問い合わせにつながる形に変えていきたい方は、以下のページもご覧ください。
- ホームページ改善 — 今あるサイトの課題を整理し、問い合わせにつながるサイトに改善します
- Web集客診断 — サイトの現状を診断し、改善の優先順位を明確にします
- 6ヶ月Web集客改善プログラム — サイト改善を一度で終わらせず、6ヶ月かけて集客の土台を整えます